過去にクイックコスメティークダブルなどの二重埋没法を受けたあと、年月が経ってから二重幅を変更したくなったり、別の美容クリニックで再施術を受けたくなったりすることがあります。その際に気になるのが、以前の埋没糸を他院で抜去できるのか、そして再施術の前に必ず抜糸しなければならないのかという点です。
埋没法は術式によって糸を通す位置や結び目の位置が異なります。特にクイックコスメティーク系の術式は一般的な埋没法とは構造が異なるため、単純に「埋没法だからどこのクリニックでも簡単に抜糸できる」と考えるのは避けたほうがよいでしょう。この記事では、クイックコスメティークダブルの仕組み、他院での抜糸、再埋没の際に抜糸が必要になるケースなどを整理します。
クイックコスメティークダブルはどのような埋没法なのか
湘南美容クリニックが現在案内しているクイックコスメティークNeoは、医学的には経結膜的埋没法重瞼術とされ、まぶたの表面に針を通さず、上眼瞼挙筋に糸を通して二重を形成する方法です。糸の結び目がまぶたの表面側に出ないことも特徴とされています。[参照]
「ダブル」は基本的に使用する糸の本数に関係する名称です。現在のクイックコスメティークNeoでは、シングル・ダブル・トリプルが用意されており、ダブルでは片目に2本の糸を使用すると公式サイトで説明されています。
ただし、過去に受けた「クイックコスメティークダブル」と現在提供されている「クイックコスメティークNeo・ダブル」の詳細が完全に同じとは限りません。施術を受けた時期によって名称や術式の仕様が変わっている可能性もあるため、再手術を検討するときは施術時期・正式な施術名・手術記録を確認することが重要です。
クイックコスメティークダブルでも抜糸自体は可能
クイックコスメティークダブルだから永久に糸を取り出せない、というわけではありません。湘南美容クリニックの医師による公式Q&Aでも、6~7年前にクイックコスメティークダブルを受けたケースについて、埋没法後の抜糸は可能と回答されています。[参照]
一方で、「抜糸可能」と「簡単に抜糸できる」は同じ意味ではありません。糸が組織内に埋まっているため、時間の経過、糸の位置、結び目の深さ、過去の術式などによって見つけにくくなることがあります。
湘南美容クリニックの別の公式Q&Aでも、クイックコスメティークダブルの抜糸について、結び目の位置や深さなど術者による違いがあるため、施術を受けた医師またはその方法に慣れている院での抜糸が望ましいという趣旨の説明があります。また、一度の処置ですべての糸を取り出せない可能性についても言及されています。[参照]
他院で抜糸してもらうことはできる?
他院での抜糸を受け付けている美容外科であれば、過去に別のクリニックで行った埋没法の糸を抜去できる場合があります。ただし、実際に対応できるかどうかは診察した医師の判断とクリニックの方針次第です。
特にクイックコスメティーク系は結び目の位置などに特徴があるため、予約時に単に「埋没法の抜糸希望」と伝えるのではなく、「○年前に湘南美容クリニックでクイックコスメティークダブルを受けた」と具体的に伝えるほうがよいでしょう。
例えば6年前に施術を受けているのであれば、「6年前にクイックコスメティークダブルを受けています。そちらで抜糸と再埋没は可能でしょうか」と事前に確認します。これにより、その術式の他院抜糸に対応している医師を案内してもらえる可能性があります。
施術記録が残っているなら確認しておく
手元に契約書、施術明細、診察券、施術名が記載されたメールなどが残っていれば、カウンセリング時に持参すると役立ちます。記憶だけで術式を判断するよりも、正式な施術名が分かったほうが医師も治療計画を立てやすくなります。
また、施術したクリニックに過去の記録について問い合わせる方法もあります。保存されている記録の内容や保存期間については医療機関ごとに確認が必要です。
埋没法をやり直すなら古い糸は必ず抜く必要がある?
再度埋没法を行う場合でも、以前の糸を必ず抜去するとは限りません。現在の二重ライン、希望する新しい二重幅、糸による違和感の有無などによって判断が変わります。
湘南美容クリニックの公式Q&Aでも、他院の埋没糸について、外から気になる場合には抜糸が望ましい一方、気にならず、二重ラインを下げるわけでなければ抜糸をせず施術できる場合があるとの回答があります。[参照]
別の公式Q&Aでは、以前の埋没法が残っている状態から二重幅を広げる場合、糸を抜かずに再手術できることが多いと説明されています。ただし、抜糸が必要と判断されたケースでは、抜糸後に期間を空けて再施術する場合もあります。[参照]
| 状態 | 一般的に検討される対応 |
|---|---|
| 以前の糸による違和感がない | 抜糸せず再施術できる場合がある |
| 以前より二重幅を広げたい | 古い糸を残して施術できる場合がある |
| 以前より二重幅を狭くしたい | 旧ラインの影響を考えて抜糸が検討されることがある |
| 糸の膨らみや違和感がある | 抜糸が検討されやすい |
| 目の痛み・強い異物感などがある | 自己判断せず早めに医療機関へ相談 |
つまり「再埋没=古い糸を全部抜いてから」という一律のルールではありません。現在のまぶたの状態を診察したうえで判断する必要があります。
6年など長期間経過した糸でも抜去できる?
施術から長期間経過していることだけを理由に、抜糸が不可能になるとは限りません。実際に湘南美容クリニックの公式Q&Aでは、6~7年前のクイックコスメティークダブルについても抜糸可能との回答があります。
ただし、長期間経過した糸は周囲の組織との関係などによって位置を特定しにくい可能性があります。そのため、「6年前だから取れない」のではなく、「現在どこにどのような状態で糸が存在しているか」が重要と考えたほうが分かりやすいでしょう。
抜糸には腫れや内出血などのリスクもあります。再埋没と同時に行えるか、抜糸と再施術を別日にするべきかについても、まぶたの状態や術式によって医師の判断が異なります。
他院でやり直したい場合のカウンセリングで確認すること
他院で再施術を希望する場合は、予約する前に他院埋没糸の抜糸に対応しているかを確認しておくとスムーズです。すべての美容クリニックが他院の特殊な埋没法の抜糸に対応しているとは限りません。
カウンセリングでは、少なくとも「以前の術式」「施術した時期」「希望する二重幅」「現在の違和感の有無」「抜糸が必要か」「抜糸と再埋没を同日にできるか」「抜糸できなかった場合の対応」「費用」を確認しておくとよいでしょう。
また、再手術だけを希望していても、診察の結果として古い糸を残したほうがよい場合もあれば、抜糸してから新しいラインを作ったほうがよいと判断される場合もあります。希望するデザインだけでなく、過去の施術歴を正確に医師へ伝えることが重要です。
痛みやゴロゴロ感がある場合は美容目的の再施術とは分けて考える
単に二重幅を変えたいケースと、まぶたに痛み・強いゴロゴロ感・腫れ・赤みなどがあるケースでは対応が異なります。症状がある場合には、デザイン変更よりもまず原因の確認が優先されます。
埋没法の糸は医療用の糸とはいえ、目の周辺は非常にデリケートです。自分で糸を探したり、まぶたを強く押したりすることは避け、施術を受けた美容外科または適切な医療機関へ相談してください。
特に眼球の痛み、視力の変化、強い充血などがある場合には、通常の美容カウンセリングまで待つのではなく、速やかに医療機関へ相談することが大切です。
まとめ:クイックコスメティークダブルの他院抜糸は事前確認が重要
クイックコスメティークダブルは、過去に施術を受けてから年数が経過していても、抜糸できる場合があります。また、別のクリニックで再度埋没法を受ける際に、以前の糸を必ず抜かなければならないわけでもありません。
一方、クイックコスメティーク系は糸の通し方や結び目の位置に特徴があるため、他院での抜糸を希望する場合にはその術式の抜糸経験がある医師・クリニックかどうかを事前に確認することが重要です。可能であれば施術時の記録も用意しておきましょう。
最終的に「抜糸する」「糸を残して再埋没する」「抜糸後に期間を空けて再施術する」のどれが適切かは、現在のまぶたと希望する二重ラインによって異なります。インターネット上の体験談だけで決めず、過去の術式を伝えたうえで医師の診察を受けて判断するのが安全です。


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