高校生の頭皮が痒い・フケや臭いが続く原因は?皮膚科を受診する目安とシャンプーの見直し方

ヘアケア

高校生など10代でも、頭皮の痒み、フケ、臭いに悩むことはあります。汗や皮脂だけが原因とは限らず、乾燥、湿疹、脂漏性皮膚炎、シャンプーなどによる刺激・かぶれ、頭皮を掻くことによる炎症など、複数の原因が考えられます。

特に数週間ではなく年単位で痒みが続き、フケのようなものが出る場合は、美容室より皮膚科で頭皮を診てもらうのが適切です。シャンプーを替え続けるだけでは、原因となる皮膚疾患がある場合に解決しないことがあります。

また「頭が臭う=洗浄不足」と決めつけて強く洗うのも注意が必要です。乾燥や炎症がある頭皮では、洗いすぎや摩擦によって痒みが悪化することもあります。ここでは、長く続く頭皮の痒み・フケ・臭いについて、考えられる原因と対処法を整理します。

頭皮の痒みとフケが2年続くなら皮膚科を優先

頭皮の痒みが一時的なものであれば、汗、乾燥、洗髪方法などを見直して改善することもあります。しかし、2年ほど続いているような慢性的な症状は、一度皮膚科で診断を受ける価値があります。

皮膚科では、頭皮の赤み、フケの状態、湿疹、傷、かさぶたなどを実際に確認し、必要に応じて治療を行います。美容室は髪や頭皮のケアについて相談できる場所ですが、皮膚疾患の診断や医薬品による治療をする場所ではありません。

すでに体の乾燥などで皮膚科へ通院している場合は、その受診時に頭皮についても相談するとスムーズです。「2年くらい痒い」「掻くとフケのようなものが出る」「臭いも気になる」「使ったシャンプー」まで伝えると診察の参考になります。

考えられる原因は乾燥だけではない

頭皮の痒みとフケにはいくつかの原因があります。見た目だけで自分自身が原因を特定するのは難しく、複数の要因が重なっていることもあります。

考えられる原因 特徴の例
頭皮の乾燥 細かいフケ、つっぱり感、乾燥による痒み
脂漏性皮膚炎 頭皮のフケ、赤み、痒みなど
接触皮膚炎 シャンプー、整髪料、ヘアカラーなどによる刺激・アレルギー
掻き壊し 繰り返し掻くことで炎症や傷が悪化
その他の皮膚疾患 乾癬、アトピー性皮膚炎などでも頭皮症状が出ることがある

日本皮膚科学会の一般向け情報でも、脂漏性皮膚炎は頭部など皮脂分泌の多い部位に生じる皮膚炎として説明されています。原因の一つとして皮膚に常在するマラセチアという真菌などが関与すると考えられています。日本皮膚科学会 皮膚科Q&A[参照]

ただし「フケと臭いがあるから脂漏性皮膚炎」と自己診断することはできません。乾燥肌の人でも頭皮だけは皮脂が多いことがありますし、乾燥と皮脂、炎症が同時に存在することもあります。

頭皮の臭いは「洗えていない」とは限らない

頭皮には皮脂や汗があり、それらが頭皮環境や微生物などの影響を受けることで臭いにつながることがあります。思春期から若い年代では皮脂分泌が活発になることもあり、洗髪後しばらくして臭いが気になることもあります。

一方で、臭いをなくそうとして1日に何度もシャンプーしたり、爪を立てて強く洗ったりすると、頭皮への刺激が増えます。乾燥しやすく痒みのある頭皮では逆効果になる可能性があります。

また、痒くなると同時に臭いを強く感じる場合でも、「痒みが出ると突然臭い物質が増える」とは限りません。気になって頭皮へ意識が向くことで臭いにも気付きやすくなる可能性があります。臭いと痒みの関係についても診察時にそのまま伝えて構いません。

DEOCOやメディクイックで治らなくても不思議ではない

シャンプーにはそれぞれ目的があります。DEOCOスカルプケアシャンプーはロート製薬が頭皮の皮脂やニオイなどを意識した製品として販売していますが、すべての頭皮疾患を治療する医薬品ではありません。ロート製薬 DEOCOスカルプケアシャンプー[参照]

一方、メディクイックH頭皮のメディカルシャンプーは、有効成分としてミコナゾール硝酸塩やグリチルリチン酸ジカリウムを配合し、フケ・かゆみを防ぐことなどを目的とした医薬部外品です。ロート製薬 メディクイックH頭皮のメディカルシャンプー[参照]

それでも改善しないからといって、さらに強そうなシャンプーを次々試すのが最善とは限りません。原因が接触皮膚炎や別の湿疹であれば対処が異なるため、長期間改善しない場合は診断を優先したほうが合理的です。

乾燥肌なら「洗いすぎない・掻かない」を意識する

体も乾燥しやすい人では、頭皮にも乾燥が関係している可能性があります。洗髪するときは熱すぎるお湯を避け、爪ではなく指の腹を使ってやさしく洗います。シャンプーを大量に使えば汚れがよく落ちるとは限りません。

すすぎ残しも刺激になる可能性があるため、シャンプー剤が頭皮に残らないよう十分すすぎます。洗髪後は長時間濡れたままにせず、頭皮や髪を適切に乾かします。ただしドライヤーの熱風を至近距離から同じ場所へ当て続けることも避けましょう。

そして重要なのが、痒くてもできるだけ爪で掻き壊さないことです。掻くと一時的に気持ちよくても、皮膚に細かな傷ができて炎症が悪化し、さらに痒くなる「掻破と痒みの悪循環」につながることがあります。

自己流で頭皮に保湿剤や薬を塗る前に確認する

体が乾燥肌だからといって、現在処方されている体用の薬や保湿剤を自己判断で頭皮にも塗るのは避けましょう。頭皮では髪があることを考慮してローション剤などが選択される場合があり、症状によって使用する薬も異なります。

脂漏性皮膚炎などでは、症状に応じて抗真菌薬や炎症を抑える外用薬などが使用されることがあります。一方、接触皮膚炎であれば原因となる製品を避けることが重要になるなど、治療方法は原因によって変わります。

「乾燥しているから保湿」「臭うから強力に洗浄」「フケだから抗真菌シャンプー」という自己判断だけで長期間対処し続けないことが大切です。

皮膚科へ行くまでにできること

診察までの間は、新しいシャンプーや頭皮美容液などを次々追加せず、刺激をできるだけ増やさないようにします。現在のシャンプーで明らかなヒリヒリ感、赤み、使用直後の痒みの悪化などを感じる場合は、そのことも医師へ伝えましょう。

受診前には、症状の経過を簡単にまとめておくと役立ちます。「いつから」「毎日か」「洗髪直後と翌日のどちらが痒いか」「フケは白く細かいか、湿った感じか」「赤みやかさぶたはあるか」「臭いが強くなる時間帯」などをメモします。

また、これまで使用したDEOCOやメディクイックなどの商品名も伝えます。ヘアワックス、スプレー、ヘアオイル、カラー剤などを使用している場合には、それらも診断の手掛かりになることがあります。

早めに受診したい症状

2年間続いている時点で皮膚科への相談をおすすめできますが、とくに頭皮が強く赤い、ジュクジュクする、膿が出る、痛みがある、厚いかさぶたができる、急に大量の毛が抜ける、円形に脱毛するなどの症状がある場合は早めに受診しましょう。

夜眠れないほど痒い場合や、学校生活に支障が出るほど気になる場合も、我慢して市販品だけで対処し続ける必要はありません。症状の程度そのものが受診理由になります。

高校生の場合、受診方法や医療費助成の扱いは地域・年齢によって異なるため、必要なら保護者にも相談して受診するとよいでしょう。

まとめ:2年続く頭皮の痒み・フケ・臭いは美容室より皮膚科へ

頭皮の痒み、フケ、臭いが長期間続いている場合、単純な洗髪不足とは限りません。乾燥、脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎など複数の可能性があり、見た目や臭いだけで原因を判断するのは困難です。

2年ほど症状が続き、複数のシャンプーを試しても改善していないなら、美容室でのケアやシャンプー探しを続けるより、皮膚科で頭皮を直接診てもらうのが適切です。すでに乾燥肌について皮膚科へ通院しているなら、次回の診察で頭皮も一緒に相談するとよいでしょう。

受診までの間は、熱いお湯、爪を立てた洗髪、過度な洗浄、掻き壊しを避け、シャンプーは十分にすすいで頭皮を適切に乾かします。長く続く症状は「自分に合うシャンプーが見つからないだけ」と決めつけず、原因を確認してから適切な治療やヘアケアを選ぶことが改善への近道です。

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