TESTAMENT LONDON「Abuser(アブーザー)」はどんな香り?廃盤情報と似た系統の香水を徹底解説

香水

ニッチフレグランスブランドTESTAMENT LONDON(テスタメント・ロンドン)の「Abuser(アブーザー)」は、コニャックやラムの酒香から始まり、タバコ、インセンス、ミルラ、ウード、樹脂、ウッドへと深く沈んでいく、かなり個性的なユニセックス香水です。爽やかで万人受けするタイプというより、暗さ、酒、煙、樹脂、タバコ、ウードといった要素を楽しむための重厚な香りと考えるとイメージしやすいでしょう。

一方、Abuserは2018年に登場した旧ラインの香水で、2026年8月現在のTESTAMENT LONDON公式オンラインストアの商品ラインアップでは確認できません。香水データベースでは現在も掲載されていますが、流通状況については情報が食い違っているため、「確実に現在も通常生産されている」とは言い切れません。少なくとも現行公式サイトで簡単に購入できる定番品ではなく、入手するなら旧在庫やデカントなどを探すことになる可能性があります。

この記事では、Abuserの香料構成から実際に感じやすい香りの方向性を整理し、コミュニティでの評価も参考にしながら、似た雰囲気を探す場合の代替候補まで紹介します。なお、香りの感じ方は肌質、気温、湿度、使用量によって大きく変わるため、レビューは絶対的な評価ではなく参考として捉えてください。

  1. TESTAMENT LONDONのAbuserとは?
  2. Abuserの香料構成はかなり豪華で複雑
  3. 最初はコニャック・ラムとマンダリンの組み合わせ
  4. 中盤はフローラルよりも香りをつなぐ役割として考えたい
  5. ドライダウンはタバコ・ウード・樹脂・煙が主役
  6. 実際に嗅いだ人の印象はかなり分かれる
  7. Abuserは廃盤になったのか?
  8. 「Longevityと同じ香りになった」という説は本当?
  9. Abuserに近い香水を探すなら「何が好きか」を分解する
  10. 候補1:Parfums de Marly Herodはタバコとインセンスを甘く楽しみたい人向け
  11. 候補2:Amouage Interlude Manは煙・樹脂・ウードをさらに濃くした方向
  12. 候補3:TOM FORD Oud Woodはウード・ウッド部分を洗練させた方向
  13. 「一番似ている候補」として名前が出るTobacco Oudにも注目
  14. TESTAMENT LONDONの現行品から選ぶならOn The Edgeも面白い
  15. 同ブランドならRoyal Flushはウードをより華やかに楽しめる
  16. Abuser・Herod・Interlude Man・Oud Woodの違い
  17. Abuserは秋冬・夜に似合いやすい香り
  18. オフィスや学校での使用は量に注意
  19. 実物を嗅がずにフルボトルを買うのはおすすめしにくい
  20. 中古ボトルを買う場合は保管状態にも注意
  21. Abuserが好きそうな人の特徴
  22. 似た香水を試すならこの順番がおすすめ
  23. 香水はノートが似ていても同じ香りにはならない
  24. まとめ:Abuserは酒・タバコ・ウード・樹脂・煙を重ねたダークなニッチ香水

TESTAMENT LONDONのAbuserとは?

AbuserはTESTAMENT LONDONから2018年に登場したユニセックスフレグランスです。Fragranticaではフローラル・ウッディ・ムスク系として分類され、主要な印象としてウッディ、アンバー、甘さ、ウォームスパイシー、バルサミック、ウード、スモーキー、シトラス、ラムなどが挙げられています。[参照:Fragrantica「Abuser Testament London」]

TESTAMENT LONDON自体は、東洋と西洋の文化・香りの感覚を融合することをブランドの重要な背景として説明しています。ブランド創設者は2018年にドバイへ移った経験をブランド誕生の契機として語っており、初期作品ではヨーロッパと中東の対比・融合を表現したとしています。[参照:TESTAMENT LONDON「ブランド誕生のストーリー」]

Abuserの香料構成を見ると、その東西融合という方向性が非常に分かりやすく表れています。マンダリンやラベンダー、アイリス、ローズなど西洋香水でなじみのある要素に、ウード、ミルラ、インセンス、オポポナックスなど濃厚なオリエンタル要素が重なっています。

Abuserの香料構成はかなり豪華で複雑

公開されているAbuserの香料構成を整理すると、トップからベースまでかなり多くの素材が使われています。

段階 主なノート イメージ
トップ コニャック、ラム、タンジェリン、マンダリン 酒、柑橘、甘さ、温かさ
ミドル オリスルート、オレンジブロッサム、セージ、ローズ、ラベンダー、マートル、ジャスミン パウダリー、ハーバル、フローラル
ベース ウード、タバコ、インセンス、ミルラ、バーチ、オポポナックス、ラブダナム、スティラックス、サンダルウッド、ケード、ベチバー 煙、樹脂、木、タバコ、暗さ

特に注目したいのはベースです。ウードとタバコだけでなく、インセンス、ミルラ、オポポナックス、ラブダナム、スティラックスといった樹脂・薫香系素材が何層にも重なっています。[参照:Fragrantica「Abuser」香料構成]

そのため「ウード香水」と一言で表すより、酒香のあるスパイシーなオリエンタル・ウッディを、タバコと樹脂と煙で暗くした香りと考えたほうが特徴を捉えやすいでしょう。

最初はコニャック・ラムとマンダリンの組み合わせ

トップにはコニャックとラムという2種類の酒香が置かれ、そこへタンジェリンとマンダリンが組み合わされています。構成だけを見ると、最初から真っ黒な煙が押し寄せるタイプではなく、酒の甘さと柑橘の明るさを入口にした設計です。

香水コミュニティParfumoのユーザーコメントでも、ラムと砂糖漬けのマンダリンを思わせるという趣旨の感想や、マンダリンから樹脂・ウッド・酒香へ展開するという印象が投稿されています。別のユーザーは、むしろ酒っぽさより暗いタバコを強く感じたとしています。[参照:Parfumo「Abuser」ユーザー評価]

この評価の違いは香水では珍しくありません。同じ香水でも、ある人にはラムが強く、別の人にはタバコや樹脂が強く感じられます。Abuserは特にノート数が多いため、肌や環境による印象差が出やすい香りと考えられます。

中盤はフローラルよりも香りをつなぐ役割として考えたい

ミドルにはオリスルート、オレンジブロッサム、セージ、ローズ、ラベンダー、マートル、ジャスミンと、多数のフローラル・ハーバル素材が並びます。

しかしノート表だけを見て「花束のような華やかなフローラル香水」と想像するのは少し違います。トップの酒・柑橘と、ベースのタバコ・ウード・樹脂という非常に強い個性の間に、パウダリーさ、芳香、柔らかさを加える層として考えるほうが全体像を理解しやすいでしょう。

特にオリスはパウダリーで滑らかな質感を連想させやすいため、荒々しいウード、タバコ、煙だけではなく、どこかベルベットのような柔らかさを感じる可能性があります。

ドライダウンはタバコ・ウード・樹脂・煙が主役

Abuserの本領はベースにあると考えられます。ウード、タバコ、インセンス、ミルラ、バーチ、オポポナックス、ラブダナム、スティラックス、サンダルウッド、ケード、ベチバーという構成は、かなり重厚です。

インセンスとミルラは宗教的な薫香を連想させる組み合わせで、ラブダナムやオポポナックスなどの樹脂系素材は濃厚で温かなアンバー感につながります。そこへタバコ、バーチ、ケード、ウードが加わるため、乾いた木材や煙、焦げたようなニュアンスまで感じられる可能性があります。

ParfumoではAbuser全体を「スパイシー・スモーキー」「レジナス(樹脂的)」「ウッディ」「オリエンタル」と分類しています。[参照:Parfumo「Abuser」]

実際に嗅いだ人の印象はかなり分かれる

Abuserは大ヒットした大量流通品ではないため、レビュー数そのものが多くありません。それでも海外コミュニティにはいくつか興味深い感想があります。

Parfumoでは、ミルラ、コニャック、タバコウッドを強く感じるという意見、ラムと砂糖漬けマンダリンの甘さを感じるという意見、暗くやや苦みがありタバコが前面に出るという意見などがあります。一方で、酒香をあまり感じないという人もいます。[参照:Parfumo「Abuser」Statements]

つまり共通して見えやすいのは、明るいシトラス香水ではなく、タバコ・ウッド・樹脂・スパイス・酒を軸にした暗く成熟した香調という点です。

甘さについても、バニラ主体の分かりやすいグルマンではありません。トップではラムやマンダリン由来の甘さを感じても、時間経過とともに樹脂、木、タバコ、薫香が存在感を増していくタイプと考えたほうがよいでしょう。

Abuserは廃盤になったのか?

ここは情報を慎重に扱う必要があります。2026年8月時点でTESTAMENT LONDONの公式オンラインストアを確認すると、Royal Flush、On The Edge、Tea On A Cruise、Pont Neufなど現在のラインアップは販売されていますが、Abuserの商品ページは通常ラインアップから確認できません。[参照:TESTAMENT LONDON公式サイト]

一方、ParfumoのAbuserページでは現在も「still in production」と表示されています。しかし同じParfumoのドイツ語フォーラムには、2020年時点ですでに50mlが公式サイトから消え、その後15mlも掲載されなくなったため廃盤ではないか、というユーザー間の情報があります。[参照:Parfumo Forum「Testament Collection Abuser」]

したがって、現時点では「公式現行ラインからは確認できず、通常入手が難しい旧作」と考えるのが安全です。データベースの「生産中」という表示だけを根拠に、現在もメーカーが通常生産していると断定するのは避けたほうがよいでしょう。

「Longevityと同じ香りになった」という説は本当?

Abuserについて調べると、TESTAMENT LONDONの別作品「Longevity」と同じ、あるいはAbuserが名称変更されてLongevityになったという話が見つかります。

Parfumoのフォーラムでも、Abuserが名称を理由に終了しLongevityとして継続された記憶がある、というユーザー投稿があります。一方、Fragranticaには「Longevityのほうがより酒っぽく、Abuserのほうがスパイシーで、同じ香りではない」という趣旨のレビューもあります。[参照:Fragrantica「Abuser」]

つまり「Abuser=Longevity」と公式に確認できる十分な根拠は見つかりません。香水コミュニティ内でも意見が分かれているため、LongevityをAbuserの完全な後継品・同一処方だと決めつけてブラインド購入するのはおすすめできません。

Abuserに近い香水を探すなら「何が好きか」を分解する

Abuserと100%同じ香水を探すより、「Abuserのどの要素に興味があるか」で代替品を選ぶほうが成功しやすくなります。

  • 酒+タバコが気になる
  • タバコ+インセンスが気になる
  • ウード+スモークが気になる
  • 樹脂+薫香の暗さが好き
  • 中東的な濃厚さが好き
  • 甘さを含んだダークウッディが好き

Abuserはこれらを一つのボトルへ詰め込んだような構成なので、「似ている」と言われる香水でも、どの部分が似ているかによって印象は大きく変わります。

候補1:Parfums de Marly Herodはタバコとインセンスを甘く楽しみたい人向け

Abuserのタバコ系の部分に惹かれるなら、Parfums de MarlyのHerodは試す価値があります。公式の香料構成ではトップにシナモンとペッパー、ハートにタバコリーフ、インセンス、シスタス、オスマンサス、ベースにバニラ、ムスク、シダーウッドが置かれています。[参照:Parfums de Marly「Herod」]

Abuserと共通するポイントは、タバコ、インセンス、樹脂的なシスタス、ウッド、スパイスです。ただしHerodはバニラが明確で、Abuserよりも甘く丸みのある方向です。

そのため「Abuserの暗いタバコ感に興味はあるが、ウードや薬草的なクセが強すぎる香水は不安」という場合にはHerodのほうが試しやすいでしょう。

候補2:Amouage Interlude Manは煙・樹脂・ウードをさらに濃くした方向

Abuserのインセンス、ミルラ、オポポナックス、ウードといった暗い要素が魅力に感じるなら、Amouage Interlude Manは非常に分かりやすい比較候補です。

Amouage公式によるとInterlude Manは、ベルガモット、オレガノ、ピメントから始まり、アンバー、フランキンセンス、シスタス、オポポナックスを経て、レザー、ウードスモーク、パチョリ、サンダルウッドへ展開します。[参照:Amouage「Interlude Man」]

Abuserとの共通項は、インセンス系の薫香、オポポナックス、ウード、サンダルウッド、樹脂、スモーキーさです。一方、Abuserにあるコニャック・ラム・マンダリン・タバコという構成とは異なります。

Abuserを「酒入りタバコウード」と捉えるなら別物ですが、「暗い樹脂と煙のオリエンタル香」と捉えるならInterlude Manはかなり興味深い選択肢です。

候補3:TOM FORD Oud Woodはウード・ウッド部分を洗練させた方向

Abuserのウードとサンダルウッド、ベチバーといった木質的な部分が気になるものの、タバコや樹脂の重さを少し抑えたいならTOM FORD Oud Woodがあります。

TOM FORD公式ではOud Woodのキーノートとしてカルダモン、ピンクペッパー、パチョリ、アンバー、ウード、トンカビーンを挙げ、ローズウッドとカルダモンからスモーキーなウード、サンダルウッド、ベチバーへ展開すると説明しています。[参照:TOM FORD「Oud Wood Eau de Parfum」]

Abuserよりも構成が整理されており、酒・タバコ・ミルラなどの濃密さは弱くなります。その代わり、ウードを中心としたダークウッディを比較的スマートに楽しめます。

「Abuserのノート表には惹かれるが、実際に日常で使えるか心配」という場合は、Oud Woodを店頭で試して、自分がウード系そのものを好きか確認する方法もあります。

「一番似ている候補」として名前が出るTobacco Oudにも注目

香水データベースPerfumicaでは、Abuserの類似候補としてTOM FORD Tobacco Oud、Lattafa Just Oud Boulevard、MariaLux Deeply、Atelier Cologne Tobacco Nuitなどが挙げられています。[参照:Perfumica「Abuser」]

中でもTobacco Oudという名前からも分かるように、Abuserの重要な要素であるタバコとウードの組み合わせを求める場合には方向性が近くなります。ただし、類似香の判定はユーザー評価やデータベースによるものであり、公式に「代替品」とされているわけではありません。

また香水にはリニューアル、地域差、廃盤、再販などがあるため、類似候補そのものが入手しにくくなっている場合もあります。現行販売状況を確認してから探す必要があります。

TESTAMENT LONDONの現行品から選ぶならOn The Edgeも面白い

「Abuserそのもの」ではなく、TESTAMENT LONDONというブランドのダークな世界観を体験したいなら、現行世代のOn The Edgeも候補になります。

On The Edgeはインセンス、アロマティックノート、スモークから始まり、オリスとアンバー、パチョリとムスクへ展開する香りとして登録されています。Abuserのようなラム、コニャック、タバコ、ウードはありませんが、煙、インセンス、オリス、アンバーというAbuserと接点のあるダークな要素を持っています。[参照:Fragrantica「On The Edge」]

TESTAMENT LONDONの現在の方向性を知りたい場合には、入手困難なAbuserだけを追いかけるより、現行品のサンプルを先に試す方法も合理的です。

同ブランドならRoyal Flushはウードをより華やかに楽しめる

TESTAMENT LONDON公式で現在販売されているRoyal Flushは、Abuserとは異なるものの、ウードを軸にしたオリエンタルな雰囲気を求める人に向いています。

公式ではトップにローズ、サフラン、カルダモン、ハートにジャスミン、ウード、ローズ、ベースにサンダルウッド、アンバー、ムスクを配置しています。ブランドはウッディ・オリエンタルとして説明しています。[参照:TESTAMENT LONDON「Royal Flush」]

Abuserよりローズとサフランが目立つ華やかな方向ですが、中東的なウード、アンバー、ウッドの濃厚さという共通する世界観があります。

Abuser・Herod・Interlude Man・Oud Woodの違い

香水 中心となる印象 Abuserとの共通点 主な違い
TESTAMENT LONDON Abuser 酒・タバコ・樹脂・ウード・煙 基準 非常に複雑でダーク
Parfums de Marly Herod タバコ・シナモン・インセンス・バニラ タバコ、インセンス、樹脂 より甘く滑らか
Amouage Interlude Man インセンス・樹脂・ウード・レザー 煙、ウード、樹脂、オポポナックス 酒・タバコより薫香が中心
TOM FORD Oud Wood ウード・スパイス・ウッド ウード、サンダルウッド、ベチバー系 より整理されたウッディ
TESTAMENT LONDON On The Edge インセンス・煙・アンバー 煙、インセンス、オリス 酒・タバコ・ウードが主役ではない

完全なクローンを探すというより、この表から自分が気になる要素を選び、その方向へ寄せた香水を試すのがおすすめです。

Abuserは秋冬・夜に似合いやすい香り

香料構成から考えると、Abuserは春夏の日中に軽く使うシトラス系とは対極にあります。コニャック、ラム、タバコ、ウード、ミルラ、インセンス、樹脂、サンダルウッドといった温かく重いノートが多いため、秋冬や夜との相性がよいタイプです。

Perfumicaでも季節評価は秋と冬が高く、夜向きという評価になっています。[参照:Perfumica「Abuser」]

ただし季節や性別は香水を使うためのルールではありません。少量なら春に使うこともできますし、女性が使っても男性が使っても問題ありません。Abuser自体もユニセックスとして発表された香水です。

オフィスや学校での使用は量に注意

Abuserのようにウード、タバコ、インセンス、樹脂、酒香を重ねた香水は、軽いシトラスや石けん系より周囲へ存在感を与えやすい傾向があります。

特に香水に慣れていない人が多い職場、学校、飲食店、医療・介護施設などでは、ごく少量でも強く感じられる可能性があります。香りそのものが悪いのではなく、TPOとの相性の問題です。

こうした濃厚なニッチ香水は、まず自宅で1プッシュ程度から試し、数時間後までの変化と拡散を確認してから外出時の使用量を決めるほうが安全です。

実物を嗅がずにフルボトルを買うのはおすすめしにくい

Abuserはノート表だけを見ると、ウード、タバコ、ラム、コニャック、インセンス好きには非常に魅力的です。しかし、これだけ素材が多い香水は実際の香りをノート表だけで予測するのが難しくなります。

さらに中古・旧在庫のフルボトルはプレミア価格になる可能性があります。高額なボトルをいきなり購入するより、信頼できる販売元でデカントやサンプルが見つかるなら少量から試すほうが失敗を減らせます。

2026年8月時点では、海外のデカントショップでAbuserの在庫が確認できる例もあります。例えばScent DecantsにはAbuserの商品ページが存在します。ただし海外購入では送料、税、香水の国際配送制限、日本への発送可否などが変わるため、購入時点で確認が必要です。[参照:Scent Decants「Testament London Abuser」]

中古ボトルを買う場合は保管状態にも注意

廃盤・旧作香水を探すと、フリマやオークションで中古ボトルが見つかることがあります。しかし香水は保管状態によってコンディションが変化します。

直射日光が当たる場所、高温になる車内、温度変化の大きい場所などで長期間保管されていたものは、本来の香りから変化している可能性があります。また、開封時期が分からない中古品では新品時の香りを完全には判断できません。

希少だからという理由だけで高額な中古品を急いで買うより、残量、購入時期、保管方法、箱の有無などを確認することが大切です。

Abuserが好きそうな人の特徴

まだ実物を試せていない場合でも、普段好きな香水からある程度相性を予想できます。

  • ウード系の香水が好き
  • タバコノートが好き
  • ラムやコニャックなどブージーな香りが好き
  • インセンスやお香の香りが好き
  • ミルラやラブダナムなど樹脂系が好き
  • 甘いだけではないダークな香水を探している
  • 中東系とヨーロッパ系が混ざったニッチ香水が好き
  • 秋冬用の存在感がある香水を探している

逆に、清潔感のある石けん、軽いシトラス、透明感のあるフローラルだけを好む人には、かなり方向性が違う可能性があります。

似た香水を試すならこの順番がおすすめ

Abuserが手に入らない状態から香りを想像するなら、いきなり希少な中古ボトルを購入する必要はありません。

まずタバコ系としてHerod、ウード・ウッド系としてOud Wood、さらに濃厚なインセンス・樹脂・ウード系としてInterlude Manを試してみると、自分がAbuserのどの部分に惹かれているのか分かってきます。

例えばHerodが「甘すぎる」と感じ、Interlude Manの煙や樹脂が「これが好き」と感じるなら、Abuserでもベースの薫香・ウード部分を楽しめる可能性があります。反対にInterlude Manが重すぎてHerodがちょうどよいなら、Abuserの複雑な樹脂・ウード部分が強く感じられる可能性も考えておいたほうがよいでしょう。

香水はノートが似ていても同じ香りにはならない

香水を比較するときに注意したいのが、「共通ノートが多い=同じ香り」ではないことです。例えばAbuserとHerodにはタバコとインセンス系の共通点がありますが、Herodにはバニラとシナモンが明確にあり、Abuserにはコニャック、ラム、ウード、ミルラなどがあります。

同じウードでも香料の組み合わせや濃度によって、薬品的、乾いた木、煙、革、甘い樹脂など印象は大きく変わります。

そのためこの記事で紹介した香水は「完全な代用品」ではなく、Abuserを構成する特徴の一部を体験しやすい比較候補として考えてください。

まとめ:Abuserは酒・タバコ・ウード・樹脂・煙を重ねたダークなニッチ香水

TESTAMENT LONDONのAbuserは2018年に登場したユニセックス香水で、トップにコニャック、ラム、タンジェリン、マンダリン、ミドルにオリス、オレンジブロッサム、セージ、ローズ、ラベンダー、ジャスミンなど、ベースにウード、タバコ、インセンス、ミルラ、バーチ、オポポナックス、ラブダナム、スティラックス、サンダルウッド、ケード、ベチバーを持つ非常に複雑な作品です。[参照:Fragrantica「Abuser Testament London」]

実際のユーザー評価を見ると、ラムとマンダリンの甘さを感じる人もいれば、暗く苦みのあるタバコ、ミルラ、コニャック、樹脂、ウッドを強く感じる人もいます。共通してイメージしやすいのは、明るく爽やかな香水ではなく、酒香からタバコ・樹脂・ウード・煙へ沈んでいく成熟したダークオリエンタルという方向性です。[参照:Parfumo「Abuser」]

廃盤については情報が一致していません。2026年8月現在、TESTAMENT LONDON公式サイトの現行販売ラインアップではAbuserを確認できない一方、Parfumoのデータベースでは生産中という表示が残っています。過去のコミュニティ投稿では公式サイトから姿を消したことも報告されています。そのため「正式廃盤」と断定するより、少なくとも現在の公式通常ラインからは外れており、入手困難な旧作として扱うのが適切です。[参照:TESTAMENT LONDON公式サイト]

似た雰囲気を現行品から探すなら、タバコ・インセンス・甘さを重視する場合はParfums de Marly Herod、煙・樹脂・ウードの暗さを求める場合はAmouage Interlude Man、ウードとウッドをより洗練された形で楽しみたい場合はTOM FORD Oud Woodが比較候補になります。同じTESTAMENT LONDONの世界観を現行品で試したいなら、スモークとインセンスを持つOn The Edgeや、ローズ・サフラン・ウード・アンバーを軸にしたRoyal Flushも興味深い選択肢です。

Abuserはノート数が多く、レビューでも感じ方が分かれる香水なので、希少なフルボトルを高額で購入する前にデカントやサンプルを探すのが理想です。「酒+タバコ」「タバコ+インセンス」「樹脂+煙」「ウード+ウッド」のどこに最も魅力を感じるかを整理すると、Abuserそのものが見つからなくても、自分が求めているダークで官能的な香りへかなり近づけるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました