摂食障害の治療中は、少しの体重変化でも大きな不安を感じてしまうことがあります。特に毎日体重を測っていると、数百グラムの増減でも「脂肪が増えたのではないか」と心配になることがあります。
しかし、体重は脂肪だけで変化するものではありません。この記事では、日々の体重変動の理由や、食事量を増やしている時期に知っておきたい体の変化について解説します。
毎日の0.5kg程度の体重変化は脂肪とは限らない
体重は毎日一定ではなく、水分量、食べた物の量、排便の状態、運動後の変化などによって自然に変動します。
例えば、前日に塩分の多い食事をした場合は体が水分を保持し、一時的に体重が増えることがあります。また、食事が胃や腸に残っているだけでも体重計の数字は変化します。
0.5kg程度の増加は、日常的によく起こる範囲の変化であり、それだけで脂肪が増えたと判断することはできません。
脂肪を0.5kg増やすには大きなエネルギーが必要
体脂肪は、単純に1回食事をしただけですぐ増えるものではありません。脂肪として蓄積されるには、継続的に消費エネルギーを上回る状態が続く必要があります。
そのため、朝と夜で体重が違ったり、数日単位で少し増えたりすることは、脂肪の増加ではなく体内の水分や内容物による可能性が高いです。
治療中に必要な食事量を摂取することは、体を回復させるための大切な過程です。数字だけで「悪い変化」と決めつけないことが重要です。
運動による筋肉や水分の変化も体重に影響する
ランニングやウォーキングなどの運動を続けている場合、筋肉が刺激されることで体内の水分量が変化することがあります。
運動後は筋肉の修復のために一時的に水分を保持することがあり、それによって体重が増える場合があります。
例えば、運動を始めたばかりの時期には、脂肪が増えたわけではなく、筋肉や体内環境の変化によって体重が変動することがあります。
摂食障害の回復では体重の数字だけを見ないことが大切
摂食障害の治療では、体重の増減に対する不安と向き合うことも回復への大切なステップになります。
体重が増えることは、必ずしも悪いことではありません。体が必要な栄養を受け取り、エネルギーを蓄えたり、ホルモンや体の機能を整えたりするために必要な変化の場合があります。
例えば、以前より疲れにくくなった、集中力が戻った、体が温かく感じるようになったなど、数字以外にも回復のサインはあります。
体重への不安が強い時にできる対処法
体重計の数字を見ることで強い不安が出てしまう場合は、一人で抱え込まず、治療を担当している医師やカウンセラーに気持ちを伝えることが大切です。
「0.5kg増えたから失敗した」と考えるのではなく、「体が変化している途中なのかもしれない」と少し距離を置いて考える練習も役立ちます。
また、体重測定の頻度についても、治療方針によっては調整することで不安が軽くなる場合があります。自己判断で食事を減らしたり、運動量を増やしたりする前に、必ず専門家へ相談しましょう。
まとめ|小さな体重変化は回復過程で起こる自然な変化
毎日の0.5kg程度の体重増加は、水分や食事量、運動による体の変化などでも起こるため、すぐに脂肪が増えたと考える必要はありません。
摂食障害の治療中に食事量を確保することは、体を健康な状態へ戻すための大切な取り組みです。体重の数字だけではなく、体調や心の状態にも目を向けることが大切です。
不安になる気持ちは自然なものですが、その不安を一人で抱えず、治療を支えてくれる人に相談しながら少しずつ回復への道を進んでいきましょう。


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