Google口コミで割引を受けるのは違法？景品表示法とステマ規制を解説

整体院などの店舗で「Googleの口コミを投稿すれば割引します」と言われた場合、これは違法行為に該当する可能性があります。この記事では、その理由と法的背景について詳しく解説します。

Google口コミと景品表示法の関係

Googleの口コミは、ユーザーの実体験に基づく評価が求められています。店舗側が「口コミ投稿で割引」といったインセンティブを提供することは、景品表示法に抵触する可能性があります。特に、2023年10月から施行された「ステマ規制」により、消費者庁は実際に措置命令を出しています。

ステマとは、広告であることを隠して宣伝する行為を指します。例えば、「★5の口コミを投稿すると割引」といった条件付きのインセンティブ提供は、ステマに該当し、景品表示法違反となる可能性があります。

東京都の医療法人が、インフルエンザワクチン接種者に対し、Googleマップで高評価の口コミ投稿を条件に割引を行った事例があります。消費者庁はこれをステマ規制違反と認定し、措置命令を出しました。

このような行為が発覚すると、Googleビジネスプロフィールの停止や削除、さらには法的な罰則が科される可能性があります。店舗の信頼性や集客にも大きな影響を及ぼすため、注意が必要です。

口コミを集める際は、インセンティブを提供せず、ユーザーの自主的な投稿を促す方法が推奨されます。例えば、サービス終了時に「もしよろしければ、Googleでの感想をお聞かせください」とお願いするなど、自然な形での依頼が望ましいです。

「Googleの口コミを投稿すれば割引します」といった誘いには注意が必要です。これは景品表示法やステマ規制に違反する可能性があり、店舗やユーザーにとってもリスクを伴います。正しい方法で口コミを集め、信頼性の高い情報提供を心がけましょう。