腰方形筋の触診を行う際に、広背筋や腸肋筋、外腹斜筋といった他の筋肉との区別が難しくなることがあります。この記事では、腰方形筋とその周囲の筋肉を触診する際のコツや注意点を解説します。
1. 腰方形筋と他の筋肉との触診の違い
腰方形筋の触診において間違いやすい筋肉は、広背筋と腸肋筋です。どちらも腰周辺に位置しており、解剖学的に近い場所にあるため、触診の際に混同しやすいです。
広背筋との違い
広背筋は肩甲骨を起点にして腰部まで広がる大きな筋肉で、背中の下部に位置しています。腰方形筋とは違い、広背筋は手のひらで広く触れることができ、上方へ向かって伸びる特徴があります。
腸肋筋との違い
腸肋筋は脊柱起立筋の一部で、腰方形筋のすぐ隣に位置します。腸肋筋は背骨から出て、肋骨へとつながっているため、腰方形筋に比べて幅広く触れられることが特徴です。
2. 腰方形筋と外腹斜筋との触り分け方法
外腹斜筋は腹部の横に位置しており、腰方形筋と触診する位置が異なりますが、腰部を手で触れる際に交錯することがあります。外腹斜筋は、腰の側面に斜めに走っており、腰方形筋は横方向に走っています。
触診のコツ
腰方形筋は腰椎から骨盤に向かって走る筋肉で、硬さや動きの感じが異なります。外腹斜筋は、肋骨から骨盤へ斜めに走っており、触った感触が異なるため、筋肉の走行に沿って触診を行うことが重要です。
3. 触診時の注意点
腰方形筋やその周辺の筋肉を触診する際は、慎重に行うことが大切です。特に、筋肉が緊張している場合や、過度な力をかけてしまうと誤診を招くことがあります。
力加減
力を加える際は、優しく筋肉を押し、筋肉の硬さを確認します。力を強く入れすぎると筋肉が収縮してしまい、触診が困難になります。痛みが伴う場合は無理に触れず、医師や専門家に相談するのが安全です。
4. まとめ
腰方形筋とその周辺の筋肉を触診する際には、筋肉の走行や位置に注目し、丁寧に触れることが大切です。広背筋や腸肋筋、外腹斜筋といった筋肉と混同しないように、それぞれの筋肉の特徴を理解し、力加減に注意しながら触診を行いましょう。実際に触診する際には、慣れが必要ですが、正確な触診を心がけてください。
コメント