ブリーチを一度でもすると髪の内部構造が変化し、染めた色が抜けやすくなるのは多くの方が経験する悩みです。しかし、カラー剤の選び方やヘアケア次第で”色持ちの良い暗髪”を作ることは可能です。本記事では、美容師の視点からブリーチ毛でも長く楽しめる暗色カラーの考え方や対策を詳しく解説します。
ブリーチ後に色落ちが早い理由
まず理解しておきたいのは、ブリーチするとキューティクルが開きやすくなり、髪内部のメラニン色素が抜けるだけでなく、入れたカラーも流出しやすくなることです。これはどんな暗髪でも例外ではありません。
特に明るいベースほど色素の定着力が弱くなるため、染めた直後は暗くても数日〜1週間で明るく見えてくるケースが多いのです。
この性質を踏まえたうえで、色持ちの良い暗髪を作るアプローチを考える必要があります。
色持ちの良い暗髪を作る色選びのポイント
ブリーチ毛でも比較的長持ちしやすいのは、濃い色素をしっかり入れたカラーや寒色系の組み合わせです。特にブルーブラック、ダークアッシュ、ネイビー系は退色時も綺麗で人気があります。
具体例として、ブルーなどの寒色を深めに入れると、退色しても赤みや黄ばみが出にくく、”色落ちしても綺麗”というメリットがあります。
また、ブラウンを少量混ぜて”補助の色素”にすることで、色が抜けたときのギャップを減らすことも可能です。
ダブルカラーの“逆”を使う:暗髪でも色素を濃く重ねる方法
ブリーチしたからこそ色が入りやすく、深めのトーンでも透明感が出やすいという特徴があります。美容室では「濃いめに色素を重ねる」施術を行うことで、一般的なワンカラーよりも暗色が長持ちします。
例えば、10レベル以上まで抜けた髪に6レベルの濃いアッシュやブルーを重ねると、光の透け感を残しながら色落ちもゆっくりになります。美容師に相談すると、この“濃いめ仕上げ”は多くのサロンで対応可能です。
ただし、濃く入れすぎると黒髪のように見えてしまう場合があるため、希望の明るさも一緒に伝えるのがポイントです。
自宅ケアで色持ちを大きく左右するポイント
どれだけサロンで綺麗に染めても、自宅ケアが正しくないと色落ちは加速します。特にブリーチ毛では日常の習慣が非常に重要です。
・カラーシャンプー(ブルー・アッシュ系)を併用する
・40度以上の熱いお湯は避ける
・毎日のヘアアイロンは温度を下げる
・紫外線対策をする
上記のように退色の原因を減らすことで、暗色をより長くキープできます。特にカラーシャンプーは効果が高く、週2~3回の使用でも色が大きく変わります。
サロンで試せる色持ち強化のメニュー
色持ちをさらに良くしたい方は、サロンの追加メニューを検討すると効果的です。たとえば「酸熱トリートメント」「髪質改善系トリートメント」は髪の内部を補強し、色素の定着をサポートします。
また、染料の濃度を高めながら色味をコントロールする“ダブルカラーの応用施術”はブリーチ毛特有の悩みと相性が良いです。担当美容師と相談することでベストな組み合わせが見つかります。
自分自身の髪質やダメージ具合に合わせた提案をもらうことで、想像以上に色持ちが改善するケースも珍しくありません。
まとめ|ブリーチ毛でも暗髪は長持ちさせられる
ブリーチ後は色落ちしやすいものの、寒色系の選び方や濃いめの色素調整、そして日常のヘアケアを工夫することで暗髪を長く楽しむことができます。
「すぐ明るく戻ってしまう…」と悩んでいる方は、今回紹介した色選びやケア方法を試すだけでも印象が大きく変わるはずです。サロンでの相談と自宅でのケアを両立させて、理想の暗髪をキープしてみてください。


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