足の捻挫が治りかけなのに朝痛いのはなぜ?回復の仕組みと正しいケア方法

マッサージ、整体

足の捻挫は一度痛みが和らいでも、朝になるとまた痛みが出ることがあります。これは回復過程でよくあることですが、正しいケアを怠ると治りが遅くなることもあります。この記事では、捻挫の回復メカニズムと、朝の痛みが出る理由、そして早く治すための正しいケア方法について解説します。

捻挫の痛みが朝に戻る理由

捻挫をすると、靭帯や筋肉の損傷によって炎症が起こります。夜寝ている間は足を動かさないため、血流が滞り、炎症物質や老廃物が患部にたまりやすくなります。そのため、朝起きたときに関節がこわばり、痛みを感じやすくなるのです。

また、昼間は歩行などで血流が促進され、自然と炎症が引いて痛みが和らぐことがあります。つまり、「夜〜朝に痛みが戻る」のは、血流や炎症の変化による自然な反応である場合が多いのです。

回復期の特徴と注意すべきサイン

捻挫の回復には段階があります。一般的には軽度の捻挫で1〜2週間、中度で3〜4週間、重度だと1か月以上かかることもあります。

  • 初期(1〜3日):腫れ・痛みが強く、安静が必要な時期。
  • 中期(4〜10日):痛みが減少し、軽い歩行が可能に。
  • 後期(2〜4週):炎症が治まり、リハビリを開始して筋肉や靭帯の柔軟性を戻す時期。

しかし、次のような症状がある場合は注意が必要です。

  • 朝だけでなく日中も強い痛みが続く
  • 足首が赤く腫れたり、熱を持っている
  • 体重をかけると鋭い痛みが走る

これらは単なる回復過程ではなく、靭帯の損傷や骨の小さなひび(骨挫傷)を伴っている可能性があるため、整形外科での診察を受けることをおすすめします。

自宅でできる捻挫ケアの基本(RICE処置)

捻挫の治療において有名なのが「RICE処置」です。これは次の4つの頭文字を取ったもので、炎症を抑えて回復を促す基本的な応急処置です。

項目 意味 方法
R(Rest) 安静 無理に歩かず、痛みがある間は休ませる。
I(Ice) 冷却 1回20分程度を目安に冷やす(直接肌に氷を当てない)。
C(Compression) 圧迫 包帯やテーピングで軽く圧迫し、腫れを防ぐ。
E(Elevation) 挙上 心臓より高く足を上げ、血液の循環を助ける。

これを痛みが強い間は続けることで、翌朝の痛みを軽減できる場合もあります。

回復を早めるストレッチとリハビリ

痛みが落ち着いてきたら、少しずつリハビリを始めましょう。完全に安静にしすぎると、関節が硬くなって回復が遅れることがあります。

  • 足首回し:座った状態で、ゆっくりと足首を左右に回す。
  • タオルストレッチ:足の裏にタオルをかけて、軽く引っ張ることでアキレス腱を伸ばす。
  • かかと上げ運動:両足で立ち、ゆっくりかかとを上げ下げしてふくらはぎを鍛える。

ただし、強い痛みが出た場合は無理をせず中止してください。

まとめ

捻挫の痛みが朝に戻るのは、血流の低下や炎症の影響による自然な反応であることが多いです。とはいえ、治りを早めるためにはRICE処置や軽いリハビリを取り入れつつ、無理のない範囲で動かすことが大切です。痛みが長引く、腫れがひどいなどの症状がある場合は、整形外科での診断を受けて正しい治療を行いましょう。

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