マッサージ店では首や肩、腰などの施術は一般的ですが、「腹筋」や「胸筋」といった体の前面の筋肉はあまりメニューに載っていません。では、これらの部位はそもそも凝るものなのか、そして実際にマッサージを受けられるのかを詳しく解説していきます。
腹筋や胸筋は凝るのか?
腹筋や胸筋も使い過ぎや姿勢不良によって疲労し、筋肉が硬くなることはあります。例えば、長時間デスクワークで前傾姿勢を続けると胸筋が縮まり、呼吸が浅くなる原因になることがあります。また、腹筋もトレーニング後や咳が続いた時などに張りを感じることがあります。
ただし、肩や腰に比べると「凝り」として自覚する人は少ないため、一般的なマッサージ店のメニューには含まれにくいのです。
実際にマッサージで施術してもらえるのか
「どこがお疲れですか?」と聞かれた際に「腹筋をお願いします」と伝えると、セラピストによっては対応してくれることもあります。ただし、腹部は内臓に近くデリケートな部位のため、強い圧をかけることは避けられます。軽いストレッチや表面の筋肉をほぐす程度が一般的です。
一方で、胸筋は上半身の姿勢改善に関わるため、整体やストレッチ専門のサロンでは施術されるケースもあります。猫背改善の施術で胸を開くようなストレッチを取り入れることが多いです。
腹筋や胸筋をほぐすメリット
腹筋や胸筋を緩めることで、呼吸が深くなり、自律神経が整いやすくなります。また、胸筋をほぐすと肩が開き、姿勢が改善され、肩こりの軽減につながることもあります。腹筋の張りを取ると内臓の働きが整い、便秘解消に寄与する可能性も指摘されています。
特にデスクワークやスマホ操作で前かがみの姿勢が続く現代人には、意外と必要なケアといえるでしょう。
セルフでできるほぐし方
自宅でできる方法として、テニスボールを使った胸筋ほぐしや、仰向けで呼吸に合わせてお腹を優しくマッサージする「腹式呼吸マッサージ」などがあります。これらは強い圧をかけずに行えるため、安全に取り入れることができます。
また、簡単なストレッチとして、両腕を後ろに回して胸を開くポーズや、軽い腹筋運動後の伸びなども効果的です。
まとめ: 腹筋・胸筋も意識的にケアしよう
腹筋や胸筋も凝ることはあり、マッサージで対応してもらえる場合もあります。ただし、内臓に近いデリケートな部位のため、強いマッサージは適さず、軽いストレッチや呼吸法を取り入れるのが安全です。肩や腰だけでなく、体の前面の筋肉も意識的にケアすることで、姿勢改善や全身の疲労回復につながります。
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