筋トレをしている方にとって、増量期と減量期の食事管理は非常に重要です。特にPFCバランスと総摂取カロリーの関係については悩む方も多いでしょう。この記事では、増量期と減量期でPFCバランスはどう変わるのか、そして適切な摂取カロリー設定について解説します。
増量期と減量期のPFCバランスの基本
まず、PFCバランスとは、Protein(たんぱく質)、Fat(脂質)、Carbohydrate(炭水化物)の割合を指します。増量期と減量期では、これらのバランスは大きく変わりませんが、総摂取カロリーが異なるため、各栄養素の摂取量が変わることがあります。
増量期では、筋肉をつけるためにカロリーをプラスにして、たんぱく質をしっかり摂取することが重要です。脂質や炭水化物も摂取しますが、過剰にならないように調整します。減量期では、カロリーを抑えて脂肪を減らしつつ筋肉を維持するために、たんぱく質は高めに設定し、炭水化物と脂質を適切に管理します。
増量期における摂取カロリーとPFCバランス
増量期では、筋肉をつけるためにカロリーの摂取量を増やしますが、その際にPFCバランスを大きく変える必要はありません。例えば、たんぱく質は体重1kgあたり1.6〜2.2g程度が推奨され、脂質は体重の約20〜30%程度が目安です。残りのカロリーは炭水化物で補います。
具体的には、高校2年生、身長165cm、体重56kg、筋トレ歴半年の方であれば、増量期の摂取カロリーは基礎代謝に活動量を加えたカロリーに対して、プラス300〜500kcal程度を目安にして調整します。たんぱく質は摂取しすぎないようにし、炭水化物でエネルギーを補うことが大切です。
減量期における摂取カロリーとPFCバランス
減量期ではカロリーを減らし、脂肪を減らしつつ筋肉を維持するために、たんぱく質を高めに摂取します。脂質と炭水化物の摂取量は、全体のカロリーに対して調整する必要がありますが、無理に減らすことはなく、エネルギー源として重要です。
減量期の摂取カロリーは、増量期よりも500〜700kcal程度減らし、たんぱく質は体重1kgあたり2g程度に設定します。炭水化物と脂質は、活動量に応じて調整します。たとえば、週5回の筋トレを行っている場合、炭水化物は高めに設定し、筋肉の維持をサポートします。
具体的な摂取カロリーとPFCバランスの設定例
例えば、質問者のように高校2年生、身長165cm、体重56kgで筋トレ歴半年の方の場合、増量期の摂取カロリーは約2500〜2700kcal程度、たんぱく質は90〜120g、脂質は50〜80g、残りを炭水化物で補います。
減量期に入ると、摂取カロリーを2500kcalから2300〜2200kcalに設定し、たんぱく質はしっかり維持して、脂質と炭水化物を調整します。減量期でも、筋肉を維持するためにたんぱく質を十分に摂取することが非常に重要です。
まとめ
増量期と減量期では、PFCバランスを大きく変える必要はありませんが、摂取カロリーを調整することが重要です。増量期では筋肉をつけるためにカロリーを増やし、減量期では脂肪を減らしつつ筋肉を維持するためにカロリーを減らします。どちらの場合でも、たんぱく質はしっかり摂取し、脂質と炭水化物を調整することが効果的です。自分の体調や筋トレの進捗に合わせて、摂取カロリーやPFCバランスを調整していきましょう。
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