ストレッチの一つである合蹠(がっせき)のポーズは、ヨガではバッダコナーサナ(Baddha Konasana)と呼ばれています。このポーズ名は、サンスクリット語で「バッダ(Baddha)=縛られた」「コーナ(Kona)=角度」「アーサナ(Asana)=ポーズ」という意味を持ちます。それでは、具体的にどの部分が「縛られた角度」になっているのでしょうか?
1. バッダコナーサナの基本姿勢
バッダコナーサナは、以下のような姿勢をとります。
- 床に座り、両足の裏を合わせる。
- かかとをできるだけ体の方に引き寄せる。
- 膝を外側に開き、できるだけ床に近づける。
- 背筋を伸ばし、上半身をまっすぐ保つ。
この姿勢をとることで、股関節を大きく開き、柔軟性を高めることができます。
2. 「縛られた角度」とはどの部分を指すのか?
バッダコナーサナの「縛られた角度」は、股関節と膝の角度を指します。
具体的には。
- 足裏を合わせることで、膝が大きく外に開き、股関節が広がる。
- 股関節が広がることで、膝の角度が約90度〜180度の間で開く。
- この角度を両足の裏を合わせて「固定(縛る)」する形になるため、「縛られた角度のポーズ」と呼ばれる。
つまり、両膝を外側に開いた状態で固定されることが、このポーズ名の由来となっています。
3. バッダコナーサナの効果とメリット
このポーズは、股関節の柔軟性を高めるだけでなく、以下のような効果も期待できます。
3-1. 股関節のストレッチ
股関節周りの筋肉をほぐし、可動域を広げることができます。特に、内ももの柔軟性向上に効果的です。
3-2. 姿勢の改善
背筋を伸ばしたままポーズをとることで、姿勢を正しく保つ筋肉(脊柱起立筋など)が鍛えられます。
3-3. リラックス効果
深い呼吸とともにこのポーズを行うことで、副交感神経が優位になりリラックス効果を得られます。
4. ポーズを深めるためのポイント
バッダコナーサナをより効果的に行うためには、以下のポイントに注意しましょう。
- 膝を無理に床に近づけない(痛みを感じる場合は、クッションを使う)
- 背筋を伸ばす(丸めると効果が半減する)
- 呼吸を意識する(深い呼吸をしながらキープする)
股関節の柔軟性には個人差があるため、無理なく少しずつポーズを深めることが大切です。
5. まとめ
- バッダコナーサナは「縛られた角度のポーズ」という意味で、股関節と膝の角度が固定されることを指す。
- このポーズは股関節の柔軟性を高め、姿勢改善やリラックス効果をもたらす。
- 正しいフォームを意識しながら、無理なく継続することが重要。
バッダコナーサナを日常のストレッチに取り入れ、柔軟で健康な体を目指しましょう。
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