最近、YouTubeなどで「オープン運動」と「クローズ運動」についてよく耳にするようになりました。これらの用語は、特に関節や筋肉への負荷に関連していますが、具体的に何を指すのか分からない方も多いでしょう。この記事では、オープン運動とクローズ運動の違いを明確にし、ヨガやピラティスがどちらに分類されるのかについて解説します。
1. オープン運動とクローズ運動とは?
まずはオープン運動とクローズ運動の定義を見てみましょう。オープン運動(Open Kinetic Chain)とは、関節の一部が自由に動く運動のことを指します。例えば、脚を伸ばして膝を曲げるレッグエクステンションなどがオープン運動に該当します。
一方、クローズ運動(Closed Kinetic Chain)は、関節が固定されている状態で行う運動です。例えば、スクワットやプッシュアップのように、手や足が地面に接している状態で体重を支える運動がクローズ運動に分類されます。
2. ヨガとピラティスはオープン運動?クローズ運動?
では、ヨガやピラティスはオープン運動かクローズ運動かという疑問について見ていきましょう。
ヨガやピラティスは、動きの多くが体の一部が地面や床に接しているため、基本的にはクローズ運動の要素を多く含んでいます。例えば、ヨガのプランクポーズやピラティスのブリッジポーズでは、手や足が地面についており、体全体でバランスを取る運動が多いです。
3. それでもオープン運動的な要素も存在
ヨガやピラティスの中でも、オープン運動的な要素が含まれることがあります。例えば、ピラティスのサークルを使ったレッグエクステンションやヨガの一部のアーサナ(ポーズ)では、脚を伸ばして自由に動かすことがあるため、オープン運動に近い動きとなることもあります。
つまり、ヨガやピラティスは、基本的にはクローズ運動の影響が強いものの、個々のポーズや動きによってはオープン運動的な要素も取り入れていると言えます。
4. オープン運動とクローズ運動の使い分け
オープン運動とクローズ運動は、それぞれ異なる目的や効果を持っています。オープン運動は、関節にかかる負荷を分散し、特定の筋肉をターゲットにしたトレーニングに適しています。例えば、膝や肩のリハビリで行われることが多いです。
一方、クローズ運動は、全身を使って筋力を強化したり、バランスや柔軟性を高めたりすることができます。ヨガやピラティスのように、コアを意識した運動が得意な運動方法です。
5. 結論:ヨガとピラティスはクローズ運動が主流
ヨガやピラティスは、全体的に見るとクローズ運動の要素が強いですが、個々の動きによってはオープン運動的な要素もあることが分かります。どちらも関節への負荷を少なくし、筋力と柔軟性を高めるため、体に優しく、特に体力に自信がない方やリハビリ中の方にも適しています。
自分の目的に合った運動を選ぶことが重要ですので、ヨガやピラティスを行う際には、どのようなポーズや動きが自分の体に合っているかを理解し、無理なく取り入れていくことをお勧めします。
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